[旅日記]秋空に誘われて、六甲山へ。小豆島へ。

小豆島フェリー

 台風12号15号と今年の日本は災難続きで本当に大変な年です。
でも空は高く澄んだ青空が広がっています。さあ!元気に何処かへ秋を探しに出かけましょう。
《初秋の六甲山へ》逆瀬川上流から六甲山頂へはほんの30分程のドライブ、直ぐに山の雰囲気が愉しめます。
六甲山牧場。羊さんが道までお出迎え。
トン助さんのお嫁さん?豚のさくらちゃんはのびたのびたのこの有様。
レトロな感覚の六甲山牧場、のんびり癒しの一日になりました。
暖炉に火が燃える木造りの素朴なレストランがあればなお素敵でしょうね。
9月末我が家の庭のオータムクロッカスが忘れずに咲きました。

みかん類も色づいて来ました。近くの小学校からは運動会の練習の音楽と掛け声が聞こえて来ます。
こうして実りの秋を迎えていますが、思うのは福島の人たちの暮らしです。何が大切か今後の事を考えてしまいますね。

10月3日学生時代にアルバイトをして下さっていた3人娘がHassel Houseに訪ねて来られ久しぶり大輪の花が咲いたような晴れやかな1日になりました。みんなお嬢ちゃまでお嫁に行けるかしらと思っていましたのに見事なミセスになられましたね。
カップ等の洗い物も「勝手知ったる我が家!」と瞬く間に片づけて下さいました。
20年昔に帰った愉しいハッセルハウスになりました!
お客様には賑やかで申し訳ありませんでした。

《小豆島への船旅》
 今年の7月からジャンボフェリーが神戸港より小豆島へ行くことになりました。
午後2時神戸港を出て3時間の船旅午後5時小豆島の坂手港着、お手軽に船旅を楽しめるコースが出来ました。
10月はオリーブの収穫期。未だ寒霞渓の紅葉の時期には早いけれど思い立って10月5日生憎の雨の中懐かしいジャンボフェリーに乗船し小豆島へ向かいました。
重く垂れ下がった雲から未だ雨つゆが落ちてくる中坂手港が見えてきました。
 Hiroshiさんは昔の思い出話「終戦関西汽船の女王丸がここの沖で魚雷に当たり沈没したこと、知人が亡くなられ、、、」私は郷里の港で女王丸を見かけた気がしますけれどだんだん記憶は遠ざかってゆきます。
坂手港までお迎えのサービスがあるので決めた「ベイリゾートホテル」ですがホテルの人たちが暖かく迎えて下さりお部屋は和室を改造したベッドルームでしたが広々ゆったり田舎の家に帰った様なほっとする時間が持てました。

翌朝窓の外は晴れ渡った青空。何という幸運でしょう!
早速ホテルよりタクシーで約15分の岬の小学校へ。
「24の瞳」の映画のモデル「岬の分教所」から藍色の海を眺めつつ歩いて10分程で「映画村」へ。
岬の分校行きのバスが保存されていました。 
絶景の岬の先に分教所がそっくりに作られていました。
置いていた竹馬に乗って童心に帰るHiroshiさん。
2年前小豆島への旅の日記で書きましたが映画での先生(高峰秀子様)のモデルと言われている作家壺井榮のお妹様とHiroshiさんの母親と叔母は師範学校の同級生だったとか。そして叔母は100歳をとうに超えてまだ生きています!(義母も同じ様に香川の辺鄙な岬の小学校の教師になりました。)こうしてここへ惹かれて来るのは若き日の母親を偲べるからでしょうか?
映画村からいつもは観光客のために昔の様に渡し船が運航されていますが今日は少し波立っていますので欠航とか。 
丁度来合わせたバスに乗りオリーブ公園へ。
[オリーブの大木
たわわに実ったオリーブ
青みがかった緑色のオリーブの木が広がる丘の風景はのどかでまるで遠く外国へ来たように思えます。丘の上まで上がって円形のオリーブ記念館の2階でスペイン風ランチを頂きました。盛沢山でした!写真を撮らなかったのが残念!
窓からは青い空、碧い海、並んだオリーブの木々、収穫中の人々等が光に包まれまるで絵の様な風景でした。
(この翌日何気なく毎日TVを見ていましたらこの春福島から5人のお子様のいられる一家が小豆島に移住された日々の様子が放送されていました。何とご主人様はスペイン料理のシェフをされていたので新しい職場としてオリーブ公園のレストランで働くことになったとか!ええ!確かに昨日お逢いしたシェフでした。観光客もおいしいスペイン料理が頂けて幸せです。宜しくお願い致します。)
子供の時家で使っていたのは「丸金醤油」でした。
このあたりは昔のままの雰囲気です。映画のセットに紛れ込んだ様。
おしゃれな大工さんがいたのでしょうか?赤いステンドグラスが素敵な表戸。
藍よりも蒼く。
青い海が金色に染まりやがて黒い海に変わりゆく夕暮れの瀬戸内海を船尾より堪能しつつ帰途につきました。Kyoko