一枚の絵のふるさとを訪ねて倉敷紀行。

kyoko-k2012-01-26

 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

今年のみんなの思いは一つ。どうか平和な明るい2012年になります様に。復興が進みます様に。
嬉しい事にはお正月から私の回りでは良いニュースばかりです。
☆新年初日1月8日Hassel Houseの可愛いお客様が婚約され彼氏様といらして下さいました。
穏やかで優しそうなお方!良いお方と出逢われ幸運ですね。「ご婚約おめでとうございます。末永いお幸せお祈り致します。」
☆1月12日お隣に新しいお店がオープンしました。
「Naturaleza」自然志向の小物のお店です。ハッセルの帰りにお寄りになって下さいね。
☆お向かいに建築中だったアパートが完成しました。スパニッシュ風、名前は「L’Olive」
入り口にはオリーブの木が植えられました。とても素敵な間取りと設備に住みたくなりました。
Hassel Houseからの眺め。
☆1月21日「野村誠近藤浩平&RossCarey」ポータブル・コンサート
 1月のサントリー音楽財団推薦コンサートに選ばれました。
 生憎の寒い雨の夕べでしたが盛況のコンサートになりました。ハッセルハウスのお客様もいらして下さり有難うございました。
 一枚の絵のふるさとを訪ねて倉敷紀行。
 約40年前倉敷の備前焼のお店で見つけた一枚の絵。「その絵を分けて下さいませんか?」と無理にお願いして買いました。
10年位前倉敷に行った時絵を買ったのはこのお店だったはずとお店に入ると「あの絵はどうしましたか」と声を掛けられびっくり。
亡きお父様の絵だったのです。今回は写真に撮り持参することにしました。まだお店があるといいのですが、、、
1957年倉敷考古館付近の絵です。
絵は不思議なもの40年この風景を眺めながら暮らしています。
日本人の描いた油絵、素朴な筆使いと色彩。小出楢重画伯の絵等と共通する懐かしい郷愁を憶える絵は毎日眺めても飽きませんね。
1月10日〜11日一枚の絵のふるさとを訪ねて倉敷1泊旅行に行きました。

岡山は近くなりました。神戸を出て2時間後には倉敷の美観地区をもう散策しています。絵が描かれた場所をまず探して歩きました。

絵にある火の見櫓の位置がうまく合いません。ともかく考古館への橋を渡り右折して倉敷川沿いに備前焼のお店を探しながら歩いてゆくとありました!紛れもない絵を買った備前焼のお店です。
本物の備前焼のお店と分かる看板。
看板の横に「茶房・井戸」とあります。お茶が飲める様になったのですね!
お店に入り絵の事をお話しすると直ぐ思い出されとても喜んで下さいました。
絵との出逢いがこうして又人との出逢いになるとは!
お店の中。天井の電気の配線を止めるのは碍子です!
中に通されました。
大きなテーブル!茶房「井戸」の意味が分かりました。
中を覗くと本物の井戸です!
お庭へ建て増しされたので井戸が部屋の中になったそうです。
ガラスの蓋を取って見せて下さいました。
天井からの光も明るく其処ここに備前の壺に生けられた花もしっくり美しく絵を描かれた方の息子様ご夫妻とのお話はまるで親類にお邪魔したようで心に残る感動のひと時でした。
見送って下さるご夫妻。又お寄りします!有難うございました。
勿論児島虎次郎美術館、大原美術館と見逃すわけにはいきません。
倉敷館。観光案内所です。早や柳に新芽が出ています。
裏道りも見逃せません。お医者さんの看板。
品位のある街並みは何度訪れても飽きません。
今夜の宿はすぐ近くの「アイビースクエア」
元紡績工場を改造したホテルは煉瓦や天井に昔の名残が残っています。
夕食は懐石膳と牡蠣づくし膳を頼み分け合って頂きました。バラエティに富んで正解でした。
中庭に面した回廊の天井も素敵です。
繊維関係の仕事をしていたHiroshiさんは紡績工場だった時を知っていますので尚更です。

そして我が家にあるもう一枚の絵
倉敷館の絵 1970年頃。50号
その後数年してHiroshiさんが仕事の帰り倉敷川のほとりで絵を描いていられた女の人から買った絵。
聞けばとんでもない値段!でもこの絵がきっかけで発奮して絵を習う事になったのです。
チャンスを有難う! 出逢いが思わぬ道を開けてくれますね。