思い出になってしまった数々の本

ル・コルビュジエの小さな家

 春になりました。この間ドアーを出られたお客様が「あっ!」と驚かれたご様子に、何事?と駆け寄りますと「野菫の花を踏みそうになったので」との事。
「今まで気付かなかったけれど煉瓦の隙間のこんな所に野菫が!」と感動され私も嬉しくなりました。

今年は塀の側にも2株咲いています。

☆お知らせ☆
[山野草に魅せられて]   by しばた ゆみこ
 2009 3/13(金)〜24(火)
於:西宮市立緑化植物園  ℡:0798-72-9391


美しい植物画の数々の展覧会と早春の植物園へお散歩にいらっしゃませんか?
この絵はHassel Houseから5分程の私の友人のお庭に咲いたライラックだそうです。
こんな精密画を描かれる方が人物画等描かれたらすごい!と思うのですが。

 
 先日1通の葉書を受け取りました。M.O様が亡くなられたとのご家族様からの通知でした。今年のお正月に頂いた年賀状と2枚並べてみました。どうしても信じられません。
まだ54歳の若さでした。
このところM.O様から頂いたル・コルビュジェの「小さな家」の本を、質素でこんな暮らしが本当は好きかしらと繰り返し見ていたものですから。
お見えになられたら又暮らし方等のお話をしようと楽しみにしていました。
いつも生意気にも建築家の方だと忘れてお話してしまっていたのです。

ル・コルビュジエが年老いた両親のために設計した家
太陽光、眺望を重視した住むための最小の機能の家 「小さな家」より


 
レマン湖畔のロケーションの見取り図と実際の室内の写真   
敷地300㎡ 床面積54㎡     「小さな家」より
どのページも日本人にも通じる懐かしく質素で豊かな暮らしを想像できます


この本を頂いて暫くしてやっと最後の裏表紙に中原中也の詩が書き込まれているのを発見したのです。繊細な方でした。まだまだ魅了される建築の本が残されました。
M・O様有難うございました。 御冥福をお祈りいたします。 kyoko