雪の八甲田山と岩木山

八甲田山頂のHiroshi

 ロープウェイで八甲田山頂へ。それならば私達にも行く事が出来る!と樹氷の山風景が見たくて1月27日午前伊丹空港からローカル線のプロペラ機で飛び立ちました。1時間35分後には、もう雪の世界秋田北空港(大館能代空港)です。

空港から雪道をバスで2時間程、静寂な空気の十和田湖へ。気温マイナス2度。岸辺近くには無数の氷のボールが浮かんでいます。

冬場は、やはり観光客も少ないのか白鳥達が一斉に私達について来ます。壮観!

真冬の湖畔に静かに力強く立つ乙女像、新緑、紅葉と何度か訪れた十和田湖ですがこんなに美しく見えたのは初めてです!


奥入瀬渓流の滝も今は凍ってつららです。

奥入瀬渓流のホテルで一休み、ガラス越しの風景は圧巻です。

先日来の台風並みの低気圧通過で奥入瀬から裏八甲田を通り青森に抜ける道路は高い雪の壁の間の白い道、酸ヶ湯温泉を過ぎ雪はますます深くなる。そんな中バスのガイドさんの明治35年の雪中行軍遭難の説明に映画「八甲田山」の映像が重なる。夕暮れて暗い中ヘッドライトで雪の山道を照らしながらのドライブ。やっと八甲田高原温泉の暖かい灯りが見えて思わず歓声があがる。今夜は眼下に青森の市街の煌く灯りを見ながらの温泉三昧。


一夜明けいよいよ北八甲田山へ。萱野高原からの北八甲田山、山頂は雲の中。

山麓駅から2459メートル約10分八甲田ロープウェーで雪化粧の優しいブナ林、高度が上って青森椴松の樹氷の群の美しい景色を眺めつつ、標高1324メートルの八甲田連峰の1つ田茂苞岳の山頂へ。気温マイナス10度の山頂の風景。寒い!風を避けて樹氷に近づくと雪の吹き溜まりに埋もってしまいます。1902年の雪中行軍の遭難が現実のものとして感じられます。
今はスキーヤーが山頂から麓までの勇壮な山スキーを楽しんでいます。


八甲田山に別れを告げバスは北へとひた走り龍飛岬へ。津軽海峡冬景色です。
灯台迄の道は凍てついてツルツル。突風に吹き飛ばされそう!並んだ風力発電の風車が廻っています。
漁村のイカ釣り船等見つつ、バスは引き返して太宰治の故郷金木へ。
金木から津軽鉄道のストーブ列車で五所川原迄30分。

だるまストーブの懐かしい暖かさ。するめを買って来なくて残念!
五所川原駅に着いて切り替えをするストーブ列車。

五所川原を出たバスの車窓に鈍い光の中岩木山が段々大きく近づいて夕暮れの鯵ヶ沢高原温泉へ到着。


ホテルの窓から正面に岩木山(標高1625m)北面の眺め!岩木山の麓のスキー場と温泉。早速パウダースノーのゲレンデで年甲斐も無く遊んだのです!又是非来たい所です。


いよいよ最終日鯵ヶ沢から日本海五能線に沿って大館能代空港へとバスは進みます。

日本海に落ちる白神山の山並み。
バスは昼過ぎ大館能代空港に到着。飛び立つ飛行機の窓から眼下に雪に沈んだ様な大館の街の眺め、約35年前妹の一家が転勤で3年間暮らした大館市。幼児と赤ちゃんを連れての雪国の暮らしはどうだったのかしらと遠い昔に思いを馳せ、今なら「こんにちわ」と気軽にお手伝いに来てあげられたのにと夢うつつで思っている内に早伊丹到着です。
真冬の東北旅行、壮絶な美しさに心打たれた旅でした。

2月10日 Hassel Houseへ八甲田山は如何でしたか?といらして下さった清子様。
どんな装備で登られたのでしょうか?との御質問に目が点になりました。
御免なさい!先にロープウェーでと言うのを忘れたようです!kyoko