[お知らせ]近藤浩平作 連弾の為の組曲「島」が再演されます。

kyoko-k2006-09-01

 爽やかな涼風の朝、思わず深呼吸!連日35度の夏ももう過ぎて行きます。
ハッセルの前庭の欅の蝉を捕ろうと来ていた双子の少年も、もう夏休みが終わったのでしょうか?
初めはオソルオソル縁側まで来て、テラスのガラス窓に顔を押し当てて中を覗いて私と顔を合わせてびっくり!
私も同じ可愛い顔が2ツ並んでいるので、
頭が変かな?とびっくり!
蝉捕りを忘れて少年は不思議な空間を見たのでしょうか?
 今は蝉の抜け殻が枝にそのまま残ったり、煉瓦の床にころがったりしています。
ハッセルも夏休み、お客様のいらっしゃらない時秘かに浩平の[島]を聞いています。
2001年劇団神戸自由劇場が上演した時の劇伴音楽です。公演を観て演劇等縁が無かった私ですが、心を打たれました。原爆の後遺症に悩む青年と戦後の暮らしのお話です。
でもこの物語は真実で上演の後主人公のモデルになった(学さん)が挨拶されました。
もう大分の御高齢、貴重なひと時でした。
戯曲 「島」 について  作堀田清美        1958年第4回岸田國士戯曲賞
                              劇団民芸 公演 
  浩平は大学卒業後広島で6年程暮らして、まだまだ残る傷跡を体験出来たこと、
 瀬戸内で育った私達と度々帰郷した事等、音楽に深く反映されている様に思います。
 瀬戸の島々と夕日に光る海、子供の頃一寸病気で座敷で寝ていて遠くに聞いた祭りの囃子等
 思い出してしまいます。第4曲の過ぎ行く時間はまさにこんな感じとつい涙が出そうになり ます。パソコンで「島」の原文について調べていたら、森永かず子様のエッセイ「沈黙の島 」の中に「島」について書かれているのを見つけ、感性と文章に感動しています。
 
9月16日(土)P.M.6:30〜ベルギーフランドル博物館ホールにて詳しくはホームページ
 ご希望のハッセルハウスのお客様にチケット差し上げます。近藤京子