垂水の「山僩居」へ。

玄関前

 6月我が家の小さい庭は木々の成長で何処から手を付けてやら!杏の木の繁った葉っぱの中で熟した実がポトリ、ポトリ、
ジャムにしようか?ヨーグルトのソースにしようか?それともフレッシュジュースに?自然の恵みは有難いものです。

杏の木も老木になったのか花は咲けども実は僅かになってしまいました。
6月初旬から10日ばかりの間朝5〜6個地面に落ちた実を蟻に食べられない間に拾います。
数年前はバケツに一杯と言う時もありましたが、、、
横の野イチゴはもう何か月も赤い可愛い実をつけて私の朝ごはんに彩りを添えてくれています。
グズベリー
これは我が家の庭で育てたのではありません。HasselHouseでお知り合いになった摘み草料理の研究をされていられる方がご自宅の庭で初めて実ったグズベリー。北海道以外ではとても珍しいものです。キャンデーみたいですね。甘酸っぱくて美味しかったです。
貴重なおみやげありがとうございました。
6月23日梅雨の晴れ間の午後神戸垂水の山の手の「山僩居」と言うお宅へハッセルハウスのお客様(上記の摘み草料理を研究されていられる方)が親切にもお連れして下さいました。
垂水の山の手にはジェームス山の住宅地等があり洋風の文化が培われた場所。日本の文化と西洋文化が無理なく融合したのでしょう。
阪神大震災の後お家を開放されて皆さんにお茶の時間を愉しんで頂いたのが評判になり雑誌「ミセス」に載ったりしたのですが今は木曜日の午後だけ開けていられる様です。
「お家への道は細い山道なので歩いて下さいね」もう脚に自信が無い私は少し不安な気持ちで進むと直ぐ青いペンキで塗られた自転車の目印のお出迎え。「この自転車訪れる度色が変わっているのですよ!」「奥様が塗り替えられるのです。」愉しい気分になって興味しんしん。
「この山1つの広い自然の庭も奥様がお花を植えたり草を刈ったり全部ご自分でされて居られるみたいですよ。」
伺えば私より少し年上とか我が家の猫の額程の庭に音を上げている私が恥ずかしくなります。
山僩居外観
山道に入って5〜6分も歩くと直ぐにお家が見えてきます。
家の壁にバスケットボールの網が!ご家族の何方が練習されたのでしょう?
玄関。階段を数段上がると自然と溶け合った木のドアーの玄関へ。
玄関内部
奥様の庭仕事用の帽子と長靴でしょうか。毎日の飾らず豊かな生活が感じられます。
アンドリューワイエスさんの絵の様です!
奥様の暖かいお出迎えを受けお邪魔させて頂きます。
玄関脇の茶室の入り口にさりげなく山頭火の一句が。
茶室にもなる和室は枯れた中モダンな寝椅子が縁側に調和して。
床の間の船箪笥
船箪笥の上にはお能の面、日本の伝統芸能にも深い造詣がおありなのでしょう。
和室の奥の広いリビングダイニングルームへ案内して頂きました。
落ち着いたリビングダイニングルーム
リビングのマントルピース
リビングの入り口の書斎コーナー
そのうち2人のお客様が来られご一緒にテーブルに着く。
私は何処を見てもあるがままという佇まいなのにその美しさに心を奪われてしまいボゥーと座ったままです。
 後から来られた方がいそいそと立ち奥様のお茶の準備を手伝われます。
ダイニングの様子を見ながら支度が出来る窓のあるキッチン。(ダイニングから)
キッチンへのドアーの前にご家族の写真を飾られて。
長く大切に使われた用具の数々に囲まれたキッチン内部。
手作りのチーズケーキとクリームブジュレとコーヒーで愉しいティータイム。初めてお逢いした方ともお話しが弾みます。
ケーキとコーヒーの美味しかったこと!御馳走様でした
お持たせのサクランボもガラス器に盛られて。
「先日蓼科で作ってきたステンドグラスのオーナメントが2階に飾っていますからどうぞご覧になって下さい」
とのお言葉に2階へ。
階段途中の窓はステンドグラスの洋風に大工さんが模り普通のガラスを入れたそう。
2階踊り場から玄関を見下ろす。シンプルな作りだがそれが味わい深い。
つい1週間前に作られた葡萄のハート型オーナメントが飾られて。
奥様が塗られた本棚。
一寸秘密めいたかってのお嬢様の部屋。
御主人様の部屋のコーナー。」
「どの部屋もご覧になって下さいね」のお言葉に甘えてついつい2階も探訪してしまいました。
かわいい洗面所。
どこを見ても感動するばかり!でも暮らしに愛情、手間、労力を惜しまず、センスと気力が無いとこんな暮らしは出来ませんね。
とても良い勉強と励みになりました。
青く塗られた自転車。
又訪れる事が出来ます様にと願いつつ青の自転車にお別れ。次には何色になっているかとおもいつつ、、、Kyoko