広島から江田島への旅

3月13日〜15日  戦中生まれのHiroshiさんの要望で広島から江田島への旅に行きました。
何故江田島へ行きたいのかしら?とほんの少し後に生まれた私は思っていたのですが偶然前回の旅行のおり買った五木寛之著[下山の思想」を読んで大いに納得致しました。同年生まれの世の中を見る目が同じ、懐かしい風景や過ごしてきた世の中も同じ。江田島海軍兵学校はあこがれの的だったのですね。
それにしても「下山の思想」は夫婦で一気読みしました。本当に世の中進むばかりより安全にゆとりを持って下山してゆかねばなりませんね。 
江田島への足が便利なので今回は宇品のグランドプリンスホテルで2連泊。広島市街地が穏やかな春の光の中見渡せます。
瀬戸の海と島々の美しい夕暮れ。
14日晴天 朝9時ホテルを出て宇品港より江田島へ。高速船で25分〜バス10分位で旧海軍兵学校へ到着。
 10時30分正門に集合して名前を書くと親切な説明と共に構内が見学出来ます。
海軍兵学校生徒館。明治21年に建った校舎の赤レンガはイギリスからの輸入と思われていましたが広島製と分かったそうです。いかにも海軍出身という感じの姿勢を正し真面目な方の案内に緊張していましたがポロリと言われる言葉が面白く「赤レンガは一枚一枚紙に包んで運ばれたと、、、それが日本製!」皆を笑顔にする適任者でした。
文講堂。現在の海上自衛隊の幹部候補生達も白い帽子でスマートです。
文講堂の見事な天井
そそくさと走って行った学生さん。アンドリューワイエスの絵の中の様!
[ギリシャ風教育参考館。
美しい建物と広々とした構内の風景に魅せられて見学していましたが教育参考館の歴史的資料の中に、特攻攻撃の直前に家族宛てに書かれた手紙の数々、日付けを見ると昭和20年4月頃、年齢は20歳以下。もう少し早く終戦になっていればと写真の未だ少年の様な面影に胸を突かれます。
江田島小用の港から呉は目の前。瀬戸の穏やかな船の旅を続けて大和ムージアム等見学して帰途につきました。kyoko